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疲労抱えやっと帰宅 不安の夜過ごす家族も 東北・津波(河北新報)

 チリ大地震津波で、宮城県内の15市町に出されていた避難指示・避難勧告はすべて解除されたが、気仙沼市と石巻市、南三陸町では83人が1日午前まで、計5カ所の避難所で眠れぬ夜を過ごした。

 気仙沼市では、最大約1250人が近くの学校や公民館などに避難。28日夜のうちに帰宅する住民が多かったが、川沿いの福祉施設の入所者や自宅が海岸近くにあるお年寄りら53人は、鹿折中と気仙沼中央公民館の2カ所にとどまった。

 市は28日夜、非常食のレトルト食品約1500食分を用意し避難者に配布したという。
 南三陸町志津川北の又の荒砥生活センターには、海岸近くに住む女性と子どもの8人が身を寄せた。毛布をかぶって眠る子どもの脇では、女性たちが「暗くなる前に家に帰れると思ったのにねえ」などと話し合いながら、疲れを紛らせていた。

 岩手県沿岸の避難所でも津波注意報が解除された1日朝までに、ほとんどの避難住民が帰宅。久慈市内の避難所で一夜を過ごした欠畑キクノさん(80)は「けさ5時すぎに帰宅したが疲れた」と言いながらも、少しほっとした表情をみせた。

◎フェリー2隻が半日遅れで入港/八戸港、海上足止め

 チリ大地震による津波の影響で海上に足止めされていた北海道・苫小牧―青森県・八戸間の川崎近海汽船(東京都)のフェリー2隻は1日未明、予定より最大半日遅れで八戸港に入港した。乗客計88人は疲れた表情を見せたが、健康状態に問題はないという。

 三沢市に帰省途中だった札幌市の男子大学生(22)は「ここまで長くフェリーに乗ったのは初めて。船の中ではバンクーバー冬季五輪を見て時間をつぶした」とぐったりした様子。

 フェリーを運航する川崎近海汽船によると、2隻は津波警報が津波注意報に切り替わるまで八戸沖で待機。2月28日午後1時半に到着予定の「べにりあ」は約半日遅れの1日午前2時10分ごろに入港したほか、「フェリーはちのへ」も約9時間遅れた。


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